- Q1.たまごのL玉とM玉って、どんな基準で分けているの?
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A.農林水産省が決めた取引規格によって分けています!
なぜこんなふうに分けるかというと、たまごの値段を合理的に決めたり、皆様に大きさによって選んでもらったりできるようにするためです。例えば、L玉は1個の重量が64g以上70g未満のたまご、M玉は58g以上64g未満のたまごです。
- Q2.たまごが健康食品だと聞きました。具体的な健康機能を教えて下さい。
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A.たまごにはいろいろな健康機能があります!
例えば、卵黄に含まれるレシチンには悪玉コレステロールを肝臓に運び出し、善玉コレステロールを増やす働きがあるうえ、認知症の予防効果も期待されています。また、卵白に含まれるタンパク質には、コレステロールの吸収を阻害したり、血圧を上げる酵素の働きを邪魔したり、体の中の酸化物を捕まえたりする機能があるのではないかとされています。
他にも、たまごをプラスしたバランスの良い朝食を8週間食べると体重が平均3kgも減るとか、たまごを食べて運動すると、体脂肪率と皮下脂肪面積が減るなどという研究結果も出ています。個人的にはこの部分にかなり魅力を感じています。
- Q3.良いたまごの選び方を教えて下さい。
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A.割ってみると分かります!
昔は、殻がザラザラしているものは新しく、つるつるしてつやのあるものは古いといわれていましたが、現在市販されているたまごのほとんどは、洗ってから出荷されているので、この見分け方もあまりあてにできなくなりました。
新鮮な良いたまごは、割ったときに卵黄がこんもり盛り上がっていて、濃厚卵白がたっぷりあるものです。濃厚卵白というのは、卵黄の周りにある、ぷりっとした弾力のある卵白のことです。さらに、卵白が白濁していたなら新鮮そのもの!新鮮なたまごの卵白には、炭酸ガスが含まれていて、少し白く濁ったように見えるのです。こんな新鮮なたまごにはなかなかお目にかかれませんから、もしも出会えたらとってもラッキーです!
- Q4.ゆでたまごがうまくゆでられません。何かコツはありますか?
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A.簡単そうな「ゆでたまご」ですが、実はとても奥が深いんです。
以前このホームページで紹介していた「ゆでたまご 基礎6カ条」の第1条は「冷蔵庫から鍋へ直行させないこと」。ずぼらな私には、いきなりハードルが高い…。もっとお手軽な方法を考えました!試してみてください!
〜 新・ゆでたまご 基礎6カ条 〜
- その1 賞味期限が近いたまごを使う。
新鮮なたまごは薄皮がむきにくいので、賞味期限が近いたまごを使うのがおすすめです。
また、スプーンの背などで、たまごのお尻側にコツンとやさしくヒビを入れるとより殻をむきやすくなります。 - その2 冷蔵庫から出したたまごを金属製のざるに入れ、さっと水にくぐらせる。
「何が何でもたまごが常温に戻るまで」と気張って待たなくてもOKです。 - その3 鍋にたまごがかぶるくらいの湯を沸かし、沸騰したらざるごとたまごを入れる。
ざるごと入れれば熱い湯の中にでも入れやすいし、同時に何個もゆで始められます。
それに沸騰してから入れるので、ゆで時間の管理も簡単です。 - その4 湯はボコボコ沸騰させすぎないくらいの火加減にする。
あまりボコボコ沸騰させすぎるとひび割れの原因に! - その5 好みのゆで加減(※写真をご参考ください)にゆでたら、すぐに流水で冷やす。
※写真はM玉です。サイズによって加熱時間は変化します。
すぐに加熱を止めることで、好みのゆで加減をコントロールできます。
しかし、あえて水で冷やさないという方法もあります。
例えば、私は6分30秒ゆでて、鍋から出して10分放置したくらいの半熟たまごも好きです!
また、15分以上ゆでると、黄身の周りが黒ずんでしまうのでご注意ください。 - その6 殻をむくときは、たまご全体に細かいヒビを入れてから流水に当てながらむく。
半熟の場合は特に気を付けて、やさしくむいてください。
※ゆでたまごのゆで方はこの方法だけではありません!
いろんな方法を試してみて、ご自身のお気に入りのゆで方を見つけてください。
- Q5.黄身についている白いひも状のものは何ですか?
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A.「カラザ」と呼ばれる白身の一部です!
カラザには、黄身をハンモックのようにたまごの真ん中に吊り下げる役目があります。
カラザがあると見た目や口当たりが悪く、取り除く方も多いのですが、シアル酸という抗がん作用のある成分が含まれているので、気にならない方は健康のためにもぜひ召し上がってください。私は、お菓子を作る時には取り除きますが、それ以外の時は積極的に食べています。
- Q6.「卵」と「玉子」は違うんでしょうか?
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A.「卵」は生き物としてのたまご、「玉子」は食べ物としてのたまご!
一般的に「卵」という文字を使うのは生き物としてのたまごを表すときです。ニワトリに限らず、魚や虫のたまごは「卵」を使いますよね。一方、「玉子」という文字は料理の名前など、食べ物としてのたまご、特にニワトリのたまごを表す場合に使うことが多いようです。ニワトリのたまごを英語で表すならeggの一語だけでしょうに、日本語もたまごと同じで奥が深いです。
- Q7.たまごとニワトリは、どっちが先ですか?
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A.たまごが先だと良いなと思っています!
科学的にとか宗教学的にとか、様々な視点から結論が出されています。詳しい解説はWikipediaの博士の皆様にお譲りします。しかし、私はたまごが先だと考えています。なぜなら、たまごが大好きで、たまごが先だったら嬉しいからです。科学的な根拠などなくてすみません…。
いつかタイムマシンが完成したら、たまごが先かニワトリが先か太古の昔までみんなで見に行きましょう!
- Q8.たまごは1日1個までと聞いたことがありますが、1日に2個食べるのはダメですか?
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A.健康な人に限って言えば、1日に2個食べても良いです!!
たまごは1日1個まで、は過去の話です。昔はまだコレステロールの摂取量に上限値があって、その上限を超えないように1日1個まで、と言われていたのです。
しかし、2015年の「日本人の栄養摂取基準」ではコレステロールの摂取量に上限値がなくなりました。なぜかというと、上限値を算定するのに十分な科学的根拠が得られなかったからなんです。そもそもコレステロールというのは脳をはじめ、体に不可欠な栄養素なので、食事から摂取するコレステロール量が少ないと、肝臓で作る量が増え、逆に食事から摂取する量が多いと、肝臓で作る量は減るのだそうです。
だから、脂質異常症など特別な理由がなければ、たまごを1日に2個食べても大丈夫なのです!
でも、健康にとって一番大切なことは、好き嫌いなくいろんな食べ物をバランス良く食べることです!あとは適度な運動とたっぷりの睡眠です。たまごを食事の中に取り入れて、彩り豊かでおいしい食卓、そして健康で楽しい人生にしたいですよね!